【第8回】Ruby初心者向け!Rubyの数値とは?
Rubyにおける「数値」の取り扱いを紹介していきます。
文字列に同じく、Rubyで数値は基本的な部分なのでしっかり抑えておきましょう。
Rubyで数値を使う方法
Rubyで数値を使う方法はいたってシンプルです。
実際に数値を使ってみます。
num = 1
p num => 1
これはnumという変数に数値1を代入しています。
なお、負の数値や小数点付きの数値も使用することができます。
num1 = -1
num2 = 0.1
四則演算を使ってみる
それでは次に四則演算を使って簡単な計算式を使ってみます。
四則演算とは、足し算・引き算・割り算・掛け算のことを指します。
少し難しい言葉で言い換えると、加算・減算・乗算・除算とも言われます。
さっそくそれぞれの四則演算を使ってみましょう。
Rubyで足し算(加算)を使ってみる
数値の足し算を使う場合は、数値を+で結び付けます。
num = 1 + 2p num => 3 #出力結果
なお、それぞれの数値を変数に代入し、変数同士を+で結び付けても同様の結果を得ることができます。
num1 = 1
num2 = 2
num3 = num1 + num2 p num3 => 3 #出力結果
Rubyで引き算(減算)を使ってみる
数値の足し算を使う場合は、数値を-で結び付けます。
num = 2 - 1 p num => 1 #出力結果
なお、加算同様に変数に代入→変数同士を-で結び付けても同様の結果が得られます。
num1 = 2
num2 = 1
num3 = num1 - num2
p num3 => 1 #出力結果
Rubyで掛け算(乗算)を使ってみる
数値の掛け算を使う場合は、数値を*で結び付けます。
Macの場合、キーボードの「け」がある箇所でshiftを押せば使えます。(半角モードで) 右側のreturnキー付近にあります。
それでは実際に見ていきましょう。
num = 4 * 2 p num => 8 #出力結果
次に変数に入れた場合も見ていきます。
num1 = 4
num2 = 2
num3 = num1 * num2
p num3 => 8 #出力結果
これも上記に同じく、同様の結果が得られますね。
Rubyで割り算(除算)を使ってみる
数値の割り算を使う場合は、数値を/で結び付けます。
num = 6 / 3
p num => 2 #出力結果
割り算の結果が表示されましたね。
ここまでは他の四則演算と同じような感じに見えますが、割り算には「余り」がありますね。剰余とも言います。
それでは「余り」の値を得るにはどのようにすればいいのでしょうか?
その場合には、 % を使うことで余りを得ることができます。
例えば、10 割る 3の式の場合、余りは1になります。
実際にコードを書いてみましょう。
num = 10 % 3 p num => 1 #出力結果
%を使うことで余りの1が出力されました。
数値でメソッドを使ってみる
ここまで四則演算について紹介しました。
次に、数値に用意されているメソッドを使ってみましょう。
今回は例として、小数点の付く数値を四捨五入するroundメソッドを使ってみます。
num = 3.141592 p num.round => 3
四捨五入された値が出力されました。
少し掘り下げると、3.14〜などの小数点が付く数値はFloatクラスの数値となります。
num = 3.14
num.class => Float #.classでオブジェクトのクラスを確認
反対に小数点の付かない整数の数値はIntegerクラスの数値となります。
num = 3 num.class => Fixnum
Fixnumというのは、Integerクラスのサブクラスで他にはBignumクラスもあります。
この細かい点はここで覚える必要はありませんが、同じ数値でも小数点のあるなしで、
* Floatクラス
* Integerクラス
と異なるものだということです。
話しを戻すと、roundメソッドは四捨五入するメソッドという理解で間違いはありませんが、正確に言うとFloat型をInteger型に変換するメソッドとも言い換えることができます。
num = 3.14
num.class => Float #この時点ではFloat型
int = num.round #変数numの数値を四捨五入し変数intへ代入
p int => 3
int.class => Fixnum #roundメソッドでInteger型に変換
まとめ
今回、Rubyにおける「数値」の使い方を紹介しました。
文字列と同じく基本的な部分なので、しっかり抑えておきましょう。
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